広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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  • 掲載ニュース― NEWS ―

    今週の表紙
    たびまちゲート広島社長に就任 / 佐々木 伸二 氏
    NEWSな人
    社会福祉団体へ車両寄付 マツダスタジアムで贈呈式 / マツダ 毛籠 勝弘 取締役専務執行役員
    幟町店リニューアル 物販に加えカフェ併設 / 寿屋珈琲飲料社 割方 光也 社長
ニュース一覧
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グルメ&ナイト― GOURMET and NIGHT ―

話題のお店を取材!
Lily / 森下 優 さん

創業21年目を迎えたバーラウンジ。店を切り盛りする森下優さんは、
「ここまであっという間でした。コロナ禍で人の流れが大きく変わり、流川界隈一帯で盛り上げていかなければと思っています」
 7月から中区本通の「ミニFM広島マチナカ」で自身がパーソナリティーの番組「ゆーちゃんねる」を開始。毎月1回、地域の飲食経営者などに話を聞く。また県観光連盟のHITひろしま観光大使としてSNSで情報発信に努め、同連盟から特別賞に選ばれた。公私で地域の魅力発信に取り組む。
「コロナで苦しいのは皆一緒。協力し合って乗り切りたいですね」
 北九州市出身でこの店の開業を数カ月だけ応援する予定が、居心地が良くなりそのまま移住。4年後には前オーナーから経営を継いだ。高級車ランボルギーニの創業者がイタリアに設けたワイナリーのスパークリングワインを扱う。
「女性のお客さまにもゆっくりと過ごしていただける店にしたい」

    INFORMATION
  • ◆住所:中区胡町2-3 スコッチ館1階
  • ◆電話:082-247-4728
  • ◆営業時間:午後7時〜深夜0時
  • ◆定休日:日曜・祝日
  • ※発行当時の情報となります。過去の記事につきましては、最新情報を掲載店さまにご確認ください。

スポーツ応援談― SPORTS TALK―

経営者が語るスポーツ「愛」
宝塚かもめタクシー / 信原 弘 社長

父が大阪の南海電鉄に勤めていたため、子どもの頃は阪神ファン。社会人になって転機が訪れました。1953年から続く家業に入る形で、私も広島でタクシー運転手に。乗客とカープについて雑談をする機会が多く、それは自然とファンになりますよね。24歳の頃だったでしょうか、75年にカープが初優勝。そこで一気に染められてしまいましたよ。
 当時は中区新天地の旧宝塚会館ビルに本社があり、パレード後もさめやらぬ街の熱狂に直接触れました。飲食店の多い土地柄、お酒がどんどん振る舞われ、まさにお祭り騒ぎ。その頃はあまり飲めるクチではなかったので、少し残念なことをしましたね。以来、91年までに計6度のリーグ優勝・3度の日本一を達成した黄金期は試合を見ていて本当に面白かった。もちろん、どの選手もすごかったが、山本浩二選手やホプキンスらチャンスに強い強打者をはじめ、〝炎のストッパー〟津田恒美投手や大野豊投手らが印象深い。
 バブル景気と相まって、当時のタクシーの稼ぎは良かった。しかし、今は長年にわたる燃料費高騰をはじめ、最低賃金の引き上げ、既存車種の生産中止によるユニバーサルデザイン(バリアフリー)車両への代替などで経費負担が増加。コロナ禍で観光や飲食の人出がなかなか戻らず、厳しい状況が続いています。カープが強いと街が盛り上がり、消費意欲が喚起されるとともに試合前後の人の移動が活発化。つまり、タクシー業界にとっても重要な意味を持ちます。今季も最後まで諦めず、優勝を願います。

コラム― COLUMN ―

                                   
記者が注目する「こぼれ話」
嘆くな、団塊世代

戦後の、昭和の空気をたっぷり吸い込んでいる。1947〜49年(昭和22〜23)生まれを総じて「団塊世代」と呼ぶ。この3年の合計出生数は約806万人に上り、人口ピラミッドで他の年齢層を圧倒(厚生労働省資料)する。戦後の復興、高度成長経済とバブル景気を満喫し、その後バブル崩壊による失われた時代に悲哀を味わった人も多かったのではないか。
 小中学時代には一つの教室に50〜60人がひしめく。そのせいか競争意識が強い。時代の移り変わりとその人口のボリュームが相まって旺盛な消費意欲が企業を刺激し、産業の急成長を支えてきた。長時間働くことに何の疑問も持たない。その反動か、働き方改革や年金制度も含めて社会システムの変革を促してきた。振り返ると、時代から受けた影響が色濃く、前後の世代と比べて少し特殊な集団だったかも知れないと気づく。時に眉をひそめた人もいたかも知れない。団塊世代のみんなが後期高齢者(75歳以上)になる「2025年問題」がささやかれている。
 何が問題かと言いたくなるが、生まれながらに背負ってきた極端な人口の多さによって医療費などの社会保障費が膨れ上がり、何と「火葬場が足りなくなる」という。かたくなに自分で自分を守るという気概はあるだろうが、そろそろ人の世話になるという覚悟もいるのだろう。
 さて団塊世代の経営者はいまをどう見ているか、後輩へ何か伝えたいことはないだろうか。団塊世代の経営者を対象に今秋からインタビュー企画を始める。当社の22年版広島企業年鑑・人名編データベース(21年11月発行)から検索。紙幅の関係で、できる限りを紹介すると、
石井英邦・増成織ネーム社長、今井誠則・東洋観光社長、内海良夫・データホライゾン社長、川口覚・デイ・リンク副社長、喜瀬清・ユニバーサルポスト社長、下花健男・シモハナ物流会長、長崎和孝・長崎塗装店会長、野口恒裕・ノサックス社長、細川匡・デリカウイング会長、本田昭憲・本田春荘商店副社長、山本静司・創建ホーム社長、大下俊明・フマキラー会長、大中恒男・オオケン会長、苅田知英・中国電力相談役、下岸俊夫・下岸建設会長、中島和雄・広島駅弁当社長、中島修治・福留ハム会長、中村哲朗・カクサン食品社長、西川正洋・西川ゴム工業会長、林春樹・アンデルセン・パン生活研究所会長、福永栄一・白菱会長、三村邦雄・三村松社主、山本一・ゼネラル興産社長、渡辺憲二・かめや釣具社長、渡邊健三・大興顧問、磯部茂見・やま磯会長、伊藤学人・イトー会長、大上正治・ロジコムホールディングス会長、岡本正勝・八光建設工業社長、鬼木春夫・賃金システム総合研究所会長、岸昭文・岸工業会長、蔵田至・西條商事会長、田中隆行・ザイエンス会長、田中秀和・田中電機工業会長、濱野憲生・木住販売会長、堀岡洋行・冒険王会長ら。
 そうそうたる顔ぶれがそろう。創業者や2代目、サラリーマンからトップに就いた方々。取材を通じて経営観や信条、印象深い出来事などを軸に伝えていきたい。

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